渡邊雄太の2021-2022シーズン成績を分析。主要スタッツは軒並みダウン。来シーズンの鍵は!?

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プレイオフ1回戦でシクサーズに敗れたラプターズ。それにより、渡邊雄太選手は今シーズンの日程を終了しました。そこで、この記事では今シーズンの渡邊雄太選手のレギュラーシーズンの成績を、スタッツと共に振り返ります。
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主要スタッツの比較

各スタッツの比較

出場試合は50試合から38試合に減少。
スターターとしての出場は4試合から4試合で変わらず。
出場時間は14.5分から11.7分に減少。
ふくらはぎの故障で出遅れ、シーズン初出場は19試合目の2021年11月24日。昨シーズンはロールプレイヤーとして認められていただけに、この出遅れは非常にもったいない時期でした。その後、主力選手の欠場もあり、2021年12月26日のキャバリアーズ戦では37分10秒の出場で26得点、13リバウンドを記録するなど、年末にかけて大活躍を見せました。
しかし年明けにコロナに感染し、かつ主力選手が戻ってきたこともあり、ここから出場時間は激減。ローテーションから外れることも増え、試合数も出場時間も昨年より減ってしまいました。

得点は4.4から4.3に減少。
リバウンドも3.2から2.4に減少。
アシストも0.8から0.6に減少。
出場時間の減少に伴い主要3スタッツも減少していますが、得点に関しては出場時間の減り方を考慮すると、むしろ昨シーズンよりも効率的に得点していると言えるでしょう。

スティールは0.5から0.3に減少。
ブロックは0.4から0.4で変わらず。
ターンオーバーは0.4から0.5に悪化。
出場時間の減少に伴い、スティールも減少しています。ブロックに関しては、出場時間が減る中で昨シーズン同様の数値を記録しており、リムプロテクトの成果は良くなっています。ターンオーバーに関しては、出場時間が減少しているにもかかわらず悪化しています。

2P%は47.8%から49.2%に上昇。アテンプトは1.8から1.6に減少。
3P%は40.0%から34.2%に低下。アテンプトは1.8から2.1に増加。
FT%は82.8%から60.0%に低下。アテンプトは0.6から1.1に増加。
3&Dとして3P%の低下は厳しいところです。30%代後半~40%はキープしておきたく、また、FTAが増えているにもかかわらずFT%が60%というのもかなり低いでしょう。ロールプレイヤーということを考えると、最低でも80%以上を安定して記録したいところです。
安定して3P%が40%近くを記録し、かつFT%も80%を記録できれば、ディフェンス力は認められているだけに、どんなチームでも欲しがるプレイヤーになるでしょう。

アドバンスドスタッツの比較

主要スタッツでは、出場時間の減少に伴い、ブロック以外は全て減少していました。しかし、今シーズンの成績は本当に昨シーズンより悪かったのでしょうか?
そこで、アドバンスドスタッツでの比較をしていきます。

まず、PERは12.2から11.5に減少。
TS%は56.5%から52.4%に低下。
TRB%は12.1%から11.2%に低下。
PERはリーグ平均とされる15.0からさらに離れてしまい、TS%もTRB%低下しています。
主要スタッツの低下がそのまま反映されています。

AST%は7.7%から6.6%に低下。
STL%は1.7%から1.2%に低下。
BLK%は2.6%から3.5%に上昇。
アシスト、スティールもスタッツとしては減少していましたが、アドバンスドスタッツで見た場合も同様に減少しています。
ただしブロックに関しては、減少する出場時間の中で昨シーズン同様の水準を記録しており、アドバンスドスタッツで見た時は上昇しています。

TOV%は9.0%から10.9%に低下。
USG%は12.7%から16.8%に上昇。
出場時間が減ったにもかかわらず、ターンオーバーが増えたのは良くない結果です。アドバンスドスタッツで見ても、同様に低下しています。
USG%は大幅に上昇していますが、これは、昨シーズンはローテーション入りして主力選手と一緒にプレイしていたこと、今シーズンは主力選手欠場時やガベージタイムでの出場が多かったことが影響している可能性があります。

OWSは0.7から0.1に減少。
DWSは0.8から0.6に減少。
WS/48は.102から.075に減少。
WS関連の数値は全て減少しています。

OBPMは-1.1から-1.9に減少。
DBPMは0.5から0.0に減少。
BPMは-0.7から‐2.0に減少。
WS同様に、BPM関連の数値も全て減少しています。

全体として

出場時間が減少しているため、主要スタッツはブロック以外はほぼ減少しているように見えます。
そしてアドバンスドスタッツを見ても、その結果は変わりませんでした。
3&Dとしてローテーション入りするということを考えると、今シーズンの3P%とFT%の低下は非常に厳しい結果です。ディフェンスに関してはスタッツだけではなくチーム内でも認められているため、オフェンス部分が改善されれば、まだまだ出場時間はもらえるのではないでしょうか。
再びFAとなる渡邊雄太選手。再びラプターズでのローテーション入りを目指すのか、それとも別のチームを探すのか、動向に注目しましょう。

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